《2012.6.22》
6/20小山市にある五つの酒蔵主催の試飲会に行ってきました。
試飲会、当然蔵のチャンピオンクラスが列べられる訳で、どれを飲んでも旨い。
そんな中、飛び抜けて印象に残った酒が若駒酒造の『かねたまる 木桶仕込み 純米吟醸 無濾過 生原酒 しずく搾り』
控えめで上品な香り、口に含むとまず酸が強い主張をみせます。そして後に残った甘みが何とも心地よい。雑味が少しでもあると、なかなかこうはいきません。丁寧に作られた酒ということが伝わってきました。

スペックを見てくるのを忘れてしまい、ネットで調べたところ
●純米大吟醸
●原料米:栃木県産あさひの夢
●精米歩合:50%
●日本酒度:+3.0
●酵母:栃木県酵母T-S、T-F
●酸度:1.8
●アルコール度:17〜18度
●杜氏:柏瀬幸裕
●価格:5400円/1800ml

この数値は…、甘みも酸味も平均的な日本酒。自分は、日本酒度:-1.0、酸度:2.4くらいかなと思って飲んでいました。自分の舌の適当さに愕然。 蔵の奥さんにも「酸が効いてますね」とか、偉そうな事を言ってしまったのに。
当サイト地酒のコーナーで余計なコメント書くのをやめて久しいが、あの時やめておいて正解でした。
でもやっぱり、あの酸味あの甘み、自分の舌は間違っていない気も。もう一度ゆっくり飲んでみます。
いずれにしても非常に旨い酒ということは間違いありません。久々に「また飲みたい」と思う酒に出会いました。おすすめです。
ひとつ残念なのは5400円という価格。このスペック、出来映えからしたら決して高いわけではないのですが、旨い酒を常に冷蔵庫に在庫しておきたい自分としては、この価格はつらい。勝手ながら4000円前後で売っていただけたら言うことなしなのですが。


《2012.6.20》
『千葉県、8000ベクレル超の汚染焼却灰を我孫子市内で一時保管』
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFB1803J_Y2A610C1000000/
「被災地の皆さんが苦しんでいる、みんなで助け合おう」どアホが。
だから言わんこっちゃない。甘い顔を見せた瞬間これだ。おまえらのつまらない偽善心せいで日本全国汚染地域だ。
暫定基準8000ベクレルでさえ何の根拠もない危険な数値だというのに、8000ベクレルを超えたら100000ベクレルまで規制なしだぞ。どんな物を運び込まれても文句も言えない。自業自得だな。どんなことになってもおまえら文句を言うなよ。

ヤツらは被災地、被災者の事なんか何とも思ってないっての。ヤツらが欲しいのは金。がれき処理予算1兆円(復興予算 計20兆円以上)の奪い合い。簡単に騙されやがって。何でこうもバカばかりなんだろう。



《2012.5.30》
犬のシャンプーで頭洗ったり、原発問題でアホどもの文句を言っている間に、こんなに未掲載の酒が貯まってしまった。
こんなサイト誰が見るわけでもないし、面倒になってきた。

灘、伏見の大手さんへ。妙な作り方の臭い安物酒を“日本酒”として売るのやめろ。日本酒嫌いを生み出しているのはおまえらだぞ。まあ、分かっているんだろうな。分かっているけど目先の利益優先。“恥”とか“恥ずかしい”なんて気持ちはこの国にはなくなってしまったね。

日本酒嫌いの皆さんへ。取りあえず大手以外の“純米吟醸”を一度飲んでくれ。一般に地酒っていわれてるヤツね。一升3000円程度の“純米吟醸”なら、どれを飲んでも殆ど失敗はない。







《2012.4.20》




《2012.4.17》





《2012.2.9》





《2011.12.21》

最近の純米吟醸は、どの蔵の酒でも間違いがない。ここ2年間で最後まで飲み干す事が出来なかったのは2〜3だけ。99%は普通に飲んだか、あるいは旨いと思いながら飲んだ。
居酒屋の徳利酒飲んで嫌いになった人に飲ませてあげたい。最初にあのム〜っとくる臭いを嗅がされたら、誰でも嫌いになるわな。残念だ。





《2011.12.5》


AMEXのポイントで交換した酒。はさまや酒造店(宮城)



《2011.11.28》

左から2本は果実酒。小林酒造のゆず酒と梅酒。最近ちょっとはまり気味。どちらも旨い。



《2011.11.8》




《2011.10.21》

酒の写真も随分たまってしまった。まとめなくちゃ。



《2011.09.30》

すっかり秋めいて、店頭には『ひやおろし』が並びはじめた。
旨味の乗ったひやおろし、楽しみ。
最近、少しはまっている梅酒も調達。







〈2011.9.8〉





〈2011.8.2〉




〈2011.7.29〉 先日『月のうさぎ』で飲んだ。
純米、純米吟醸を7〜8杯、次は、ん〜口に合いそうな酒がない。仕方なく『天狗舞 山廃純米』を飲んだ。いや〜、生まれて始めて山廃を旨いと思いました。
同じ酸でも“速醸もと”によるクリアな酸でなく旨味がのった深い酸、熟成香、ほっこりとした口当たりが実に心地よかった。
自分の場合、これを最初に飲んじゃうと“熟成香”ではなく“老ね香”、“旨味”ではなく“雑実”という表現になってしまう。酔ってきてクリアな酒にも飽きた「少し刺激が欲しいな」、山廃や生もとはこのタイミングで飲むのが良いのかも知れない。
またひとつ勉強になりました。



〈2011.7.5〉
下で何度か、酒の味が分からなくなってきたと書いた。日に日にその度合いが強くなっている。その話を近所の酔っぱらいにしてみたところ、やはりその傾向があるという。
自分の場合、以前は東力士特別純米という確固たる基準があって、それを元に淡濃甘辛や香り等を判断していたが、いろんな酒を手当たり次第飲んだ現在は、少しぐらい風変わりな酒でも許容範囲内に治まってしまい、これと言った感想が出てこない。
例えるなら、子どもの頃1年がやたらと長く些細なことにも心が動いたが、年を重ね経験を積むにつれ1年が短くなり、少しぐらいでは驚かなくなる。これに近いか。
でも悪いことだけではなくて、許容範囲が広がったということは、旨いと思える酒が増えたということ。最近は苦手だった生もとや山廃、アル添大吟醸も旨いと思えるようになってきた。

そんな訳で、最近はコメントを書かないようにしている。というか、解らないのだから書きたくても書けない。
酒好きのブログに行くと何でこんなにキッパリと表現できるのだろうと感心する。羨ましい限りだ
まあ、中には妙な酒に対して意外なコメントをしている人も結構いるが。


今回は少し趣向を変えてみた。飛ぶ鳥を落とす勢い『醸し人九平次』、今や全国区『飛露木』など。
でも一番の楽しみは、精米50%吟醸造りの生もと 渡邊酒造『たまか』。




〈2011.6.21〉





《2011.5.29》
酒の味が分からなくなり“旨い:不味い”のみが判断基準になった。日に日にその度合いが増している。このままでは、ただのアル中オヤジだ。普通のアル中なら、意味不明な酒でも問題なしで飲んでしまうのだろうが、このアル中は不味い酒は飲み込めないときたからたちが悪い。
そんな訳で、社会復帰を目指し、極端な特長を持った酒を飲み比べてみることにした。

大吟醸(アル添加水)『雅山流』、フルーティな香味代表『鳳凰美田』、甘口代表『仙禽』、辛口代表『王録』





《2011.5.3》




《2011.4.13》
たまには蒸留酒も飲まないとね。
少なくとも20年以上の間、物置に眠っていた『WILD TURKEY』と、『瑞泉』の43度。
するとこのWILDTURKEY、32年以上前に作られた酒か〜。なんか勿体ない気もするけど、飲んじゃった。味は普通。




《2011.4.13》
3/19に5升8合を購入、3週間で飲み干した。やっぱりひと月持たなかった。
仕方がないので買ってきた。〈上三川 猪瀬酒店〉







《2011.3.22》
酒屋さんの話では、この地震で酒蔵にも相当な被害が出たとのこと。
謹んでお見舞い申し上げます。一日も早い復興をお祈り申し上げます。


私、元々暇だったところに更に追い打ち。非常のまずい。節約。1ヵ月間これでだけで凌ぎたい。









《2010.12.21》
   
目加田酒店にて購入。
王禄、仙禽、姿は実績充分。以前飲んだ若駒の古酒は少々口に合わなかったが今回は…。楽しみ。





《2010.12.9》日本酒による頭痛について。
先日、忘年会で本醸造ばかり5合を飲んだ。翌日、強烈な頭痛に悩まされた。残念ながら日本酒で頭痛になるというのは間違いでは無かったようだ。
下(2009.11.9)で、日本酒を飲んで頭痛になるのは「私はアルコール度数の管理もできない戯け者」などと言ってしまったことは、私の認識不足、間違いでした。訂正して深くお詫びします。
ただ、私の場合『純米酒』『純米吟醸酒』であれば1升飲んでも頭痛にならない事も事実で、この事から、今回飲んだ酒は"醸造アルコール"に何らかの問題があったか、あるいは、何らかの添加物がいたずらした可能性がある。




《2010.12.5》高酸度甘辛対決。

高酸度甘口代表『仙禽 純米吟醸中取り』、高酸度辛口代表『王禄 超辛純米 直汲』を飲み比べてきた。
スペックは『仙禽』酸度2.2、日本酒度-3、度数17、精米55%、無濾過生原酒。かたや『王禄』酸度2.5、日本酒度+9、度数17〜18、精米60%、無濾過生原酒。日本酒度以外は似たような数値。
さて一口…、ん〜、どちらも酸味が心地良い!。問題の"甘辛"はというと、これが不思議、日本酒度は12(日本酒度+辛い、-甘い)、酸度の0.3の開き(酸度が高いと辛く感じる)があるにも関わらず、それ程の違いを感じない(味は違うがここでは触れない)。数値など所詮こんなものか?、それとも私の舌の限界か。キンキンの冷やだったことも甘さを感じなくさせた要因かもしれない。
甘辛以外の部分で言うと、王禄は何やら"ピリッ"とした刺激というか爽快感を感じる。これは何だろう。
透明な容器に移してみたところ、正体は『炭酸』でした。炭酸といっても微炭酸、単独で飲んだら解らない程度だが、これが隠し味になって個性を際立たせている。
結局、この対決、審査員の技量不足で"引き分け"とさせていただきます。どちらもおすすめ!
〈炭酸です。澱ではありません。〉


《2010.12.4》

目加田酒店で大人買い。


《2010.12.1》

県内の酒117 県外の蔵74 合計191銘柄(ラベルは同じでも、生、火入れ、加水量、搾り方などが違えば、一銘柄として計算)

■栃木県の蔵 飲んだ酒上位(2009.2〜2010.11)
せんきん(仙禽 他)11
小林酒造(鳳凰美田 他)11
島崎酒造(東力士 他)10
辻善兵衛商店(辻善兵衛 他)7
菊の里酒造(大那 他)6
天鷹酒造(天鷹 他)6
松井酒造店(松の寿)6
惣誉酒造(総誉 他)6

■2009.6月時点
島崎酒造 9銘柄
小林酒造 6銘柄
菊の里酒造 4銘柄
惣誉酒造 4銘柄
渡辺酒造 3銘柄
松井酒造店 3銘柄
富川酒造店 3銘柄
第一酒造 3銘柄
西堀酒造 3銘柄

前回の集計には出てこなかった『せんきん』がいきなり11銘柄で1位。『小林酒造』は+5銘柄で、銘柄数はせんきんと同率1位。辻善兵衛商店も0から7銘柄。
元々出荷量の多い蔵や最近評価が上がっている蔵が上位に並んだ。当たり前か。





《2010.10.22》
10/21 宝酒造 松竹梅『白壁蔵』の試飲会に参加した。
会場は宇都宮市伝馬町の『ムナカタ』。大谷石の蔵を利用した店構えは、なかなかの雰囲気。
酒は『白壁蔵生もと純米』『白壁蔵生もと吟醸』の2種類、飲み放題。それに料理とお土産(白壁蔵生もと純米640ml1本)がついて2000円。呑兵衛にはうれしい企画だ

さて、大手の造った"生もと"はどんなものだろう。
『白壁蔵生もと純米』15度以上16度未満 ●日本酒度+2 ●酸度1.2 ●アミノ酸度1.2 ●精米歩合70%
『白壁蔵生もと吟醸』※アル添です。 15度以上16度未満 ●日本酒度+2 ●酸度1.1 ●アミノ酸度1.1 ●精米歩合60% 
価格はどちらも1124円/640ml。2480円/1800ml(税抜)。まあ標準的か。スペックから言えばもう少し安くも出来そうだが、松竹梅の"フラグシップブランド"でしょうから、このあたりが妥当かもしれない。
どちらもスペック通り落ち着いた酒で嫌みがなく、どんな料理にも合いそう。酒蔵の狙いもその辺にあるらしく、その意味では成功のようだ。欲を言えば、もう少し"生もと"らしさを押し出しても良いかもしれない。
正直これなら"生もと造り"に拘ることもないとは思う。ただ、"生もと"や"山廃"などと書くことにより、何となく旨そうに感じる宣伝効果はあるだろう。

"生もと造り"、宝酒造ではそれさえも機械化され、管理されているとのこと。自分には"機械化"と"天然の乳酸菌"がどうしても結び付かないのだが、技術もどんどん進化しているのだろう。

宝酒造の営業さんと話す機会があったので「融米造りの酒を日本酒あるいは旨い酒などと言われては困る。大手さんは反省すべき」と、少々意地悪な意見をぶつけてみた。すると、さすが営業さん「私どもは融米造りは行っていません」と返って来た。なるほど、確かに"融米造り(液化仕込み)"は行っていない。そうなんです、宝酒造は"焙炒造り"でした。ただ、何れも量産用に開発された技術で、殆ど研かず搾れるだけ搾り出来る限り酒粕を出さない(この酒粕は産廃)と言う点では同じだ。
あくまで個人的な意見だが「別の飲み物としてならまだしも、日本酒としてはとても飲めた物ではない」。やはり、米を研き絞って酒粕を取り出す伝統的な製法と、これら量産製法で造った酒はきっちり分けるべきだ。

宝酒造では、このような試飲会を全国で展開していくようで、大手も何らかの危機感は感じているのだろう。
機会があればまた参加したい。






2010.10.14》
久々に『東力士 特別純米』を飲んだ。半年ぶりくらいか。
まず、王冠が島崎酒造のオリジナル"杯と魚"をモチーフにしたデザインの物から、汎用のロゴなし樹脂製になっていた。何気ないことだけど、少し興醒め。合成酒を大量生産するような蔵ではない、この辺はこだわりをもっていただきたい。
しかし、中身は以前のまま。特に特徴があるわけでもなく、『旨い!』と叫んでしまう事もない。しかし、純米吟醸酒に慣れきってしまった舌には、純米酒独特の"ふくよかさ""豊潤さ"が何とも懐かしいものだった。その違いを例えるなら『しゃぶしゃぶ:すきやき』違う、『サヨリ:サンマ』ん〜、『絹ごし豆腐:木綿豆腐』こんな感じか。
4年間欠かさず月6升飲み続けた酒、自分にとっては田舎の"お袋の手料理"のようなもの。とにかく落ち着きます。
勝手なこだわりで恐縮だが、この酒は、夏は温く、冬はキリッっと季節に応じた"常温"が旨い。





《2010.8.16》

那須『月井酒店』にて。


塩谷町『たておか』にて。
富美川純米大吟醸(山田錦)今年の出荷分は終了し、現在は純米大吟醸(雄町)に切り替わったようだ。
まだ飲んだことのない"雄町"も迷ったが、棚にあった最後の1本を購入。





《2010.8.10》

目加田酒店にて購入。
久しぶりの辻善兵衛。仙禽は"亀の尾精米55の生もと"どんなものが飛び出すか期待にドキドキ。




《2010.7.24》

毎週毎週、いい加減にしないと体が…。




《2010.7.3》

上三川町 猪瀬酒店にて





《2010.6.26》

小山市羽川 松本酒店にて購入。


《2010.6.4》

上三川町 猪瀬酒店にて購入。




《2010.6.1》
最近、酒好きのブログが増えたような気がする。自分もブログに切り替えようかな〜、でも面倒だからやめ。
それにしても、皆さん文章が上手い。「ん〜、これはちょっと…」と思うような酒でも、ちゃんと良い部分を探し出して上品な表現で仕上げている。
で、以前、非常に飲みにくい酒とコメントした『熟露枯 純米 山廃 洞窟低温熟成 原酒 平成16年度』について、他の方はどのようにコメントしているかが気になりチェックしてみた。
結果は何と「熟成感で飲みごたえがある感じ」から「熟成香があり、酸も強くしっきかりした味(BY17)」「味わい深い旨口」「熟成酒独特の臭みも無く、深い味わいが口中に広がります(平成15年物)」「17BYがずば抜けて良かった」極めつけは「なかなか出逢えないような逸品」などなど、高評価続出。「ちょっと熟成感が強すぎてダメ」などのコメントもあったが極少数。
こうなってくると、自分は文章表現力だけの問題ではなく、"舌"にも問題があるのかもしれない。
ん〜、でも〜、やっぱり皆さん褒めすぎじゃないの?

近日中に再挑戦して報告します。


《2010.4.23》

さくら市滝澤酒店にて衝動買い。4品並べて比べたいところだが3品が生酒、一気に開封できないのが辛い。


《2010.4.20》
■印象に残っている酒。これから集中的に飲んでみたい蔵。 ※素人の第一印象なので、当てにしないで。
○仙禽 純米吟醸 中取り 無濾過生原酒
まずラベルが良い。鶴をイメージした『仙禽』の文字に惹かれる。
一番の特徴は“酸味”、そして“甘さ”、このバランスが絶妙。他では味わったことがない。
このラベルを貼ったものは他にも数種類でているので、一気に飲み比べてみたい。
ただ、置いてある店が少なく、なかなか手に入らないのが惜しい。

○東力士 純米大吟醸生原酒 中取り 無濾過おりがすみ
ラベルが良い。ラベルだけで旨く感じる。
無濾過生原酒だけあって、それなりに濃醇。度数は16度と控えめ。辛めの肴で。

○辻善兵衛 純米吟醸 雄町
程よい酸味が特徴的。これなら飯の邪魔はしない。

○鳳凰美田
ラベルが良い。評価は既に全国レベル。フルーティな香りが特徴。反面、何を飲んでも“鳳凰美田”。食中酒としては少々うるさい。キンキンに冷やしてこれだけでいただきたい。

○天の戸 美稲 無濾過生
秋田の酒。精米歩合80%、2000円、予想に反して非常にクリア、低精米=雑味が間違いだった。

○弥右衛門 純米吟醸 無濾過生
福島県喜多方の酒。無濾過生のふくよかさと甘みが絶妙。

■その他、印象に残っている酒
大那 特別純米 那須五百万石 一貫造り
四季桜 花宝 純米大吟醸
七水 純米吟醸
茂木百騎 純米吟醸
姿 純米吟醸 無濾過生原酒


《2010.4.15》
地酒を漁り始めてから14ヶ月が経過。その間飲んだ銘柄は、栃木の酒が95銘柄、他県の酒が42銘柄、計137銘柄。月あたり約10銘柄。当初、1年間四号瓶のみで飲み続けると210銘柄くらいになる計算をしていたので、一升瓶が混ざることを考えればほぼ予定通りの数字か。それにしてもよく飲んだものだ。
最初の半年くらいは、銘柄数を増やしたい一心で四号瓶ばかりを買い続けたため、購入単価は一升あたり3750円、月30000円以上を出費していたが、最近は殆どが一升瓶、価格は極力2500円以下のものを買うようにしているので随分楽になった。それでも月25000円程度は出て行ってしまうが。禁煙のおかげで月18000円が浮いているから、まあ何とかなる。
で、これだけの酒を飲み続けて何か良いことはあったかと考えると「ん〜、何もない」。味や香りがわかるようになったかと言えば、比較対象が増えた分、多少は分わかるようにはなったのだろうが、最近はどうでも良いことに思えてきた。結局『不自然な臭い(上立香)がない』『無理せず自然に飲み込める』『飯の邪魔をしない』この3項目が、旨い酒と不味い酒の判断基準になってしまった。随分簡略化したのもだ。これでいいのだろうか。
まあそんなわけで、2000円以下でもこの3項目をクリアしていれば旨い酒だし、高価でも香りの強い酒やクセのある酒はいらない。
“大吟醸”“生もと・山廃”“古酒”は、後10年くらい修行を積まないとわからないかもしれない。




《2010.3.2》
遅れ馳せながら、純米酒に精米歩合の規制がなくなったことを知ったからには、一度試したくなった。
『天の戸 美稲 純米酒 無濾過生 精米歩合:80% 2000円』なる酒を飲んでみた。経験則から、一升飲み終える事が出来るかが心配だったが、これが意外とあっさり系でクリア。いい意味で裏切られた。ラベルにも堂々と"精米歩合80%"と明記してある、相当な自信があるのだろう。
想像だが、この酒は低精米でもしっかりとした米を使い、それなりの温度や時間をかけて醸され、酒粕も充分に取り出す製法だったのではないかと思う。
惜しいのは、低精米の必然性がラベルからは読みとれない。原料米、使用酵母なども含めて、なぜ低精米でもクリアな酒が造れるのかを裏ラベルで訴えてくれると、買いやすくなるかも。後は、千円台なら言うことなしなのだが。
元々、吟醸香が苦手だった自分としては、『精米歩合70〜80%で、低温での"吟醸造り"』なんてのが、意外とベストマッチだったりするかも知れない。

ただ、このような低精米の酒が全部OKなどと短絡的に考える訳にはいかない。もしこれが今流行の出来る限り酒粕を取り出さない製法であったならば、やはり相当飲みにくい酒になるのではないだろうか。


《2010.3.1》
"米だけの酒"について。
自分は『精米歩合70%以上』でなければ"純米酒"を名乗ってはいけないので"米だけの酒"などと称していると記憶していた。ところが平成16年1月1日より、
『白米、米麹、水だけを原料として製造したもので、香味及び色沢が良好なもの』
『白米は3等級以上のもの』
『米麹の総重量は、白米の総重量に対して15%以上』
これらの条件を満たせば、精米歩合の如何に関わらず"純米酒"を名乗れるようになっていたようだ。恥ずかしながら、自分がこれを知ったのは平成22年2月27日。改定から6年以上経過していた。
ここまで緩和したのなら、殆どの"米だけの酒"が"純米酒"になっても良さそうなものだが、未だに"米だけの酒"が店頭に大量に並んでいる。答えは、原料に米粉(白米以外)を使用した酒や、米麹が白米の15%以下、あるいは米麹が白米の15%以下の液化仕込み、及び『規格外米』を使用したして作られた酒ということで、概ね間違いはないだろう。

この『規格外米』くせ者です。純米酒が『白米は3等級以上のもの』というからには、4等級や5等級も有るのかなどと勘違いしてはいけない。3等級より下は全て『規格外米』。この基準も"小粒だから"など、ぎりぎり3等にされなかった物から、末端は"水分が多い、被害粒、死米、着色粒などが混入しているなどのため、検査基準からはずれている水稲粳玄米のうち、異種穀粒や異物を50%以上含んでいないもの"と、思い出したくはないが、一昨年の『事故米不正転売事件※』をどうしても思い出してしまう米まで含まれる。※もちろん『規格外米』=『事故米』ではありません。
ぎりぎりで3等級から落ちた米を使った酒と、少々心配になる米を使った酒が同じ表示なるのも、大雑把過ぎるような気がする。

この規制緩和に伴い、これら"純米酒"の条件を満たさない"米だけの酒"には「純米酒ではない」旨の説明表示が義務付けられたようだが、これもまた何とも曖昧。国税庁サイトの記入例には「米粉を原料に使用しているため、純米酒に該当していません。」「こうじ米の使用割合が15%に満たないため、純米酒に該当していません。」と理由も明記してあるのだが、実際に店頭に並んでいる物の多くは「純米酒の規格に該当しません」程度しか書いていない。やはり理由はしっかり明記するように徹底してもらいたい。

この話題は、業界の慣習からその裏側、税制、法律まで熟知していないと難しいかな。自分のような素人が首を突っ込むには大きすぎるのでこの辺で止めますが、これ以上日本酒嫌いを増やさないためにも、旨い不味いは別にして、品質管理や衛生管理は徹底してほしい、そして何より正直な酒造りをしてもらいたい。知れば知るほど、どろどろとしたスッキリしない気持ちにさせられる日本酒業界。何か嫌。
人が見ていなければ何でもあり、儲け第一、ウソをつくことを恥ずかしいと思わない国民性。少し心配。



《2010.2.8》
一升1659円の純米吟醸酒に続いて、一升1365円の純米酒(雪のしずく:加藤酒造)を飲んでみた。
国産米、精米歩合65%と。スペックはこの値段なら文句はいえない。さて…、大丈夫です。飲み込めます。
価格もここまで来ると、直下には大手の"融米仕込み"や"お米だけで造った酒"、合成清酒が待ち受けている。いくらが"交点"なのだろう。ネットで探しても、これ以下の値段は見当たらない。やはりこのあたりか。

でも何ですね、探せば2000円前後の純米吟醸酒、1600円前後の純米酒は、結構出てくるものです。今年のテーマ『吟醸酒※アル添』に『2000円純米吟醸酒・1600円純米酒』も加えよう。


《2010.2.5》
2週間ほど前から、1659円の純米吟醸酒(北関酒造)を2升飲んだ。充分です。問題なしです。
個人的には、高価でも作り損ねた"生もと系"や"古酒"より、明らかに旨く感じる。

自分の場合、高価な酒は懐を痛めた分、何としても褒めたいので良い部分から探す。反対に安い酒は、臭いや雑味がないかなど、悪い部分から探す傾向がある。ここ1年でその傾向が更に強くなったような気がする。これではいけない。



《2010.1.27》
昨年11月、事業仕分けの最終日だっただろうか、ネット配信された動画を見ていたら日本酒が話題になっていた。仕事中で真剣に見ていた訳ではなかったので、細かな内容までは気に留めなかったが、今日ふっと思い出したので調べてみた。
『独立行政法人酒類総合研究所』に付けらる『運営費交付金11億円』の仕分けだったようだ。早速『酒類総合研究所』なる訳のわからない組織のホームページに行ってみた。

●組織/理事長1名、理事1名、職員47名の49名と非常勤の監事2名
●主な業務
 1.酒類の高度な分析及び鑑定
   ・分析・鑑定及び手法の開発
   ・受託試験醸造、国税庁所定分析法の改良
 2.酒類の品質評価
   ・鑑評会の開催(清酒、本格焼酎、洋酒・果実酒)
   ・各種審査会等に対する支援
 3.酒類及び酒類業に関する研究及び調査
   ・酒類等に関する研究
   ・共同研究・受託研究の実施、研究成果発表・特許出願
 4.成果の普及
   ・保有特許・研究成果の普及、保有微生物等の分譲
   ・消費者向け教養講座の開催、施設公開・見学者の受入れ
   ・海外研究者の受入れ、国際技術協力
 5.情報の収集、整理及び提供
   ・情報の収集、整理及び提供
   ・技術相談・消費者相談
 6.講習
   ・酒類製造業者・流通業者に対する講習
 7.その他業務
   ・学会・研究会等への協力

業務内容を読んでも何の事やら解らないが、事業仕分けにかかるくらいだから、当然何かの問題がある天下り組織なのは間違いないだろう。
ひとつ解ったのは、かの『全国新酒鑑評会』を主催している組織ということ。全国新酒鑑評会ね〜、蔵は一般に出回ることのない“チャンピオン”を出品、審査官は口に含むだけで飲み込まずに吐き出してしまう。飲み込んでから判断しろ!酒は飲み物だぞ!!。意味不明な酒、意味不明な審査方法、いったい何がしたいのか。しかも"密室での審査"、"受賞は政治的な持ち回り"との声も。
そこで提案『街の酒屋で買ってきた一升3000円以下の酒、審査員は"そのへんの酔っぱらい"』という部門を設けてくれ。この部門で金賞なら喜んで買うぞ。

まあ何れにしても、こんな事は民間でやればいい。
結局11億円も交付金を付けなければ運営できないような組織なら要らないような気がするが。



《2010.1.20》
この1年で自分の標準は『純米酒』から『純米吟醸酒』に代わった。一度飲んだ蔵なら安価な純米酒が良いのだが、知らない蔵の純米酒は、当たり外れ差が大きい。その点『純米吟醸酒』であれば、どの蔵でもそこそこ安心して飲める。
ただ価格が問題。純米吟醸酒は平均で一升2800円位だろうか、純米酒が2200円程度とすると、この差は600円、痛い。
そんな訳で今年は、純米吟醸酒より幾分安価な『吟醸酒(アルコール添加した吟醸酒)』を攻めてみようと思う。
心配は、『吟醸酒(アル添)』は『純米吟醸酒』よりも吟醸香が強い。それもそのはずで、吟醸香を引き出すためにアルコールを添加している。過去に香りが鼻につく吟醸酒を何度か飲んだことがある。大丈夫だろうか。

話はそれるが、吟醸香を引き出す目的だけのためにアルコールを添加した、蔵こだわりの『吟醸酒』も、
別の目的でアルコールを添加した『吟醸酒』や『本醸造』も、原材料名表示は「米、米こうじ、醸造アルコール」と全く同じ、この辺を上手く説明する表示方法はないものか。



《2010.1.8》
正月に純米吟醸を"ぬる燗(人肌程度)"で飲んだ。旨い。
寿司屋でも居酒屋でも高級酒はキンキンの"冷や"、安物は"燗"や"常温"で出すことが多いけれど、これ逆のような気がする。元々クリアな純米吟醸、純米大吟醸などは、温度での感じ方にそれ程の違いがでない。それどころか、温めることで丸みが出て旨く感じたりもする。
対して雑味や妙な香りの安物を燗すると、その嫌な部分が強調されて余計飲み難い酒になるような。酒蔵も販売店(飲み屋)も、既成概念にこだわらずにいろいろな飲み方を提案してくれればいい物を。


《2009.12.8》
お前如きが旨いだ不味いだと、何様のつもりだ?との声が聞こえてきそうなので自己分析。
●判別出来る度
大関 銀冠:精米50%純米酒 100%
融米仕込み(液化仕込み):精米50%純米酒 100%
精米60%純米:合成酒 90%
香 大吟醸酒:純米酒 80%
古酒 老ね:完熟 80%
甘口:辛口 80%
鳳凰美田(小林酒造):その他栃木県酒蔵 70%
酸度2.1:酸度1.3 70%
日本酒度+7:日本酒度-4 60%
精米歩合65以下:精米歩合45以上 50%
生もと・山廃:速醸もと 40%
福島:高知 25%
精米歩合60:精米歩合50 25%
東力士特別純米(島崎酒造):その他栃木県酒蔵 20%
純米:本醸造 20%
山田錦:若水米 10%
生:火入れ 10%
山田錦:五百万石 5%
軟水:硬水 3%
島崎酒造:その他栃木県酒蔵 3%
酵母 2%
杜氏 0%。


《2009.12.8》
結局、禁酒は断念。誠心誠意指導してくださった先生(医者)にも合わす顔がなくなり、行くのを止めた。
取り敢えず9月から禁酒したのだが、今日ホームページを更新してみたら、何と3ヵ月で20升も飲んでいた。何が禁酒なのか以前と殆ど変わらないペースで飲んでいた事になる。情けない。


《2009.12.7》
先日「真澄 純米吟醸 辛口生一本」というのを3200円で購入した、情報収集に蔵のホームぺージに行ったところ、希望小売価格は2699円。その差501円。真澄が悪い酒だと言うわけではないが、なぜ501円も上乗せされているのかが分からない。プレミア価格というのは、需給バランスを崩すくらいの人気商品に発生するものと思っていたが、この501円はどう考えても消費者が希望小売価格を知らないことをいいことに、いい加減な上乗せをしたものであろう。特に大手スーパーマーケットでこのようなケースが目立つ。
当ホームページに記載した価格は、基本的に購入価格である。一度念入りに調べなければ。


《2009.11.11》
相変わらず大手は訳の分からない紙パック入りのCMを流し続けている。「完全な日本酒ではないが、毎日飲む酒は何より安いのが一番」というなら分かるが、あろう事か「旨い日本酒」としてCMしている。なぜ自分で自分の首を締めていることに気づかない。
焼酎も『大五郎』など安物をCMしているが、決して"旨い"などと言わない。そして日本酒と決定的に違うのは『甲類』と『乙類』、あるいは『大五郎』と『本格焼酎』といわれるジャンルがしっかり棲み分け出来ており、消費者もそのことを区別した上で買っている。
対して日本酒は、合成酒も液化仕込みも大吟醸も、全て"日本酒"。『お米だけ作った酒』と『純米酒』の違い、もっと極端にいえば『紙パック入り』と『大吟醸』の違いが明確に言える人など、殆どいないのではないか。この辺が誰にでもわかる表記や売り方をしないと取り返しのつかないことになるような気がする。
例えば焼酎のマネをして、精米70%の純米酒・本醸造以上を『本格日本酒』、それ以下は『日本酒』と呼ぶ。或いは『日本酒』:『清酒』でも。
とにかく、訳の分からない"日本酒"を飲んで日本酒嫌いになるヤツが多すぎる。


《2009.11.9》
「日本酒は頭が痛くなる」昔から言い尽くされたフレーズ。日本酒(※合成清酒は含まない)に頭痛を引き起こす成分でも含まれているとでも言いたいのか。こういったアホどもにはいい加減うんざり、説明するのも面倒になる。
日本酒嫌いでも"大酒飲み"からはこのフレーズを聞いたことがない。
この言葉をはくヤツらは、概ねビール党、あるいは焼酎を割って飲んでいる。まあ、あまり酒が強くないヤツら。
アルコール度数でいえばビールで5度前後、焼酎を3倍に割れば8度前後になる。対して日本酒は14〜19度。2〜4倍のアルコール度数の酒を同じように飲めばおかしくもなろう。
結局「私はアルコール度数の管理もできない戯け者」と宣言しているようなもの。
※『合成清酒(個人的に、こんなもの日本酒ではないと思っている)』を大量に飲んだときにどのようは症状がでるかは、検証したことがないので不明。


《2009.9.23》
週末以外は禁酒中。量的には以前の1/3位に減った。まあ順調と思っていたら、 お悪いことにこの時期『ひやおろし』が棚に並ぶ。『新酒』には無反応な自分だが『ひやおろし』という言い回しには弱い。目の前でエサを動かされた魚も同然、反射的に喰らいついてしまった。おまけに余計な酒まで入れ食いの6連続ヒット。

自分の恥ずかしい矛盾に気づいてしまった。『ひやおろし』は喜んで飲むのに『古酒』は嫌い。これ変ですね。
考えてみれば『ひやおろし』って1年寝かした古酒。素人が偉そうな事を書くとこういった恥をかく。修行が足りない。
でもやっぱり『ひやおろし』は自分の中では"新酒"に分類されていて旨いし、3年以上の『古酒』は非常に飲みにくい。難しい。〈2010.1.20追記〉



《2009.9.2》
人が禁酒中だというのに、近所の酔っぱらいから実にけしからんメールが入った。
何やら、富川酒造の蔵で大人買いしてきたらしく「山田錦純米大吟醸」はOKとの事。
当たり前だ!“山田錦”“純米大吟醸”って、これで不味いといったら自分が今まで飲んできたものはどうしてくれる。
あなたも体を壊してください。いっしょに禁酒しましょう。



《2009.8.31》
最近、大手酒造会社製の発泡(スパークリング)日本酒というのが出回っている。大手も苦労しているようだ。
対象は女性や日本酒離れした若者になるのだろうが、そもそも現在の日本酒離れは、原材料や製法に疑問符がつくような物を平然と作っているということや、その売り方に問題がある。
何度も書いて恐縮だが、居酒屋などでメニューの一番下に『日本酒』と書かれている物の中には、液化仕込みなど酒粕を取り出さない製法で作られた酒や増醸酒、合成酒が多く含まれていると思う。これらは自分は飲み込めない。多分、普段日本酒を飲まない方にこのような酒を与えたら、生理的にというか、本能で『日本酒は臭い。不味い。』などの印象を持ってしまうと思う。
また、アルコール度数が高すぎる。例えば一般的な純米吟醸酒のアルコールは16〜19度。上記のように生理的に飲み込めないということはない代わりに、アルコール成分自体を体が毒として判断し、拒否反応で飲み込み難い人も出てくると思う。毎日飲んでいる自分でも14度〜16度くらいが呑みやすい。18度以上になると少々辛くなる。
もう一つは高価過ぎる。寿司屋などで4合瓶を頼むと市販価格の3〜4倍の場合がある。酷いのは1300円の物が5000円を書かれていた店もあった。これはビールと比べると異常。焼酎は似たようなものだが、アルコール度数が高い分水割りなどで長く飲める、しかも残ればお店にキープできる。日本酒に勝ち目はない。
このような反省もなく意味不明な派生商品をだしたところでどうなる物か。

結局こんな物を作るくらいなら、純米吟醸にアルコール10度程度まで加水して、その分安く売る方がどれほど効果があるか。
※発泡を全否定するわけではない。製造行程の中で自然発泡した(させた)酒は何度か飲んでいるし、旨い物もあった。


《2009.8.28》
1年程前から体に違和感(恥ずかしいから症状は内緒)を感じていた。
先日、頭のCTスキャンを撮った。異常なしとのこと。※さすがのCTも“バカ”までは解らないらしい。
ああ良かった〜と思った瞬間、医師からつらい告知!
「半年間、酒止めて様子を見ましょう。他にも考えられる部分はあるけど、頭じゃないとなると多分酒でしょ!」いっそ死ねと言われた方がどれだけ楽か。ここ数日、絶望感に打ちひしがれていた。
タバコを断って1年、酒も断つとなると、これはもう“仙人”の域に達するのではないか。

まあ冷静になって考えると、大切な体を30年以上アルコール漬けにしてきたわけで、“ホルマリン漬け”になる前に、この辺で半年の休養は悪くないかも。半年休むことで、生涯で飲める期間が何年も延びると思えば、絶対悪くない!
それに、半年間一滴も飲むなということではない…、だろう。飲み会や週末、適量はOK…、のような気がする。
あえて医師には相談しなかったが、多分そう応えてくれるはずだ。

そんな訳で、半年間更新を休みます。※このページだけは日記代わりに更新するかも。
こんなサイトですが、見ていただいた方ありがとうございました。
掲示板に書き込んでいただいた小山の『松本酒店』さん、ありがとうございました。近くに行ったときには寄らせていただきます。


《2009.8.24》
2〜3箱/日のヘビースモーカーだった自分が、ノンスモーカーとなって14ヵ月が経過した。
禁煙3日めには、喫煙者を捕まえて「そんな恥ずかしいこと止めなさい」を説得する側にまわったのが良かったのか、全く苦にならなかった。※禁煙には、公での『禁煙宣言』も悪くはないのだろうが、一歩踏み込んで『説得する側』になることが一番です。
タバコを止めようと思っている方、挫折を繰り返す方に一言。そもそも“禁煙”などという、“タバコを我慢する”という意味の言葉を使っているから、いつまでも辛い状況が続く。“ノンスモーカー”がピッタリなのだが、これに当たる日本語が見あたらない。
ニコチン代替品は、個人的にはタバコを止めさせないための商品ではないかと思ったりもする。しかも、ただ同然のニコチンを混ぜたガムやテープがあの値段。自分には信じられない。
禁煙成功=タバコを忘れる事とするならば、これは明らかにの逆効果。タバコをくわえることを止めて忘れようと努力しているにも関わらず、これは使う度にタバコを思い出し意識の中に刻まれて、恋しい思いやイライラを募らせて行く。使っている間は何とか誤魔化せても、使用を止めた途端また吸い出してしまう。冷静に考えれば解る話、こんなものに高い金を払っているあなた、間抜けですよ。

禁煙のメリットはいろいろ語られているが、その中でも一番は『オレはおまえらとは違う』という強烈な優越感を味わえる事。一度この感覚を味わえば、ニコチンで得られる快感や開放感など取るに足らない物と思うようになるのだが。自分の文章力では伝えきれないのが何とも歯がゆい。まあ伝えたところで、タバコは最高と決めて思考停止中の半病人に何を言っても無駄か。多分5年後には否応なしに吸うことが出来ない時代になっていることでしょう。この優越感を味わえるのは、周りが喫煙者で溢れている今だけですよ。保証します、騙されたと思ってすぐに止めてください。
ん〜、やっぱり何を言っても無駄だろうな〜。

ただ、禁煙もメリットばかりではない、デメリットもある。最近、私自身が感じるようななったデメリットは、まず、喫煙者に対し、つい攻撃的な言動をとってしまうこと。彼らとの人間関係を損ないかねない。嫌煙サイトの受け売りだが、元々吸わなかった人よりも、自分のように途中から止めたヤツの方が、強烈な"嫌煙者"になる確率が高いらしい。
で、ここからが本題、本当のデメリット。タバコを吸わなくなって味に敏感になったのか、今までなら日本酒独特の旨味と感じていた部分を雑味と感じてしまう。香りもしかり。最近、スーパーマーケットでも頻繁に『山廃』を見かけるようになった。『生もと』『山廃もと』などは、元々伝統的に行われていた製法に近い、これが本来の日本酒の味・香・色に近い物なのだろうが、自分には“クセのある酒”と映ってしまう。


《2009.8.17》
20年以上前『越乃寒梅』が大ブームとなり、正気ですか?と聞きたくなるようなプレミア価格の中、飲んだ覚えがある。確かにそれまで飲んできた酒とは明らかに違う異様な淡麗(水っぽい)さに驚いた。
その後『越乃○○』『○○○梅』なる酷似した銘柄の乱発や、雪中梅、〆張鶴、久保田、八海山等々、異常なプレミア価格に嫌気がさし、出来る限り新潟の酒は飲まないようにしてきた。
そして先日、娘に誘われて回転寿司“くら寿司”に行ったおり、出てきたのが『無添蔵(540円くらい/200ml)』なる日本酒。新潟の雪椿酒造で仕込んだ、くら寿司オリジナルの特別純米酒らしい。この酒で新潟を語るのも如何な物かと思わないでもないが、これが以外にも良い。自分が知るところの“新潟”らしく、あっさりした酒だった。
食い物屋では何より自己主張しない酒が嬉しい。やっぱり新潟良いかも!
あの忌々しいプレミア価格さえやめてくれれば…。



《2009.7.27》
久保田 千寿『吟醸規格の特別本醸造酒』蔵の希望小売価格2446円/1800ml。
今年の正月、家族が「5千円近くしたぞ」と自慢げに買ってきた物をいただいた印象は、以前飲んだときの印象通り日本酒独特のクセを強くのこした、まあ普通のアル添本醸造。
昨日、暇をもてあましたので千寿の市場価格調査(スーパーマーケット巡り)に出かけた。8ヶ所中4ヶ所で販売されていた。
販売価格は『大特価セール3980円』〜『5500円※本社福島の大手スーパー』『四合瓶2480円※ア○タ』※因みに8169円/1800mlの萬寿の最高価格は15000円。改めて驚いた。意味もなく“久保田”プランドに金を払いたいと言う方は別だが、純粋に日本酒を飲みたい一般消費者は利口にならなければいけない。
ただ、一番の問題は売ってる人たち。これを飲んだことあるのか?客が希望小売価格を知らないのをいいことにふざけていないか?
それともプレミアを発生させる流通ルートに問題があるのか、特約店制度を採っている蔵に原因があるのかは知る由もないが、いずれにしても、長い目で見たとき日本酒業界にとって良いことではないと思う。
結果的に「有名な日本酒だけど5000円出しても…、やはり焼酎が良い」となってしまわないか。
まあ、焼酎も『森伊蔵』やら『魔王』やら、なげかわしいプレミア価格は日本酒以上ではあるのだが。
結局、流行物なら何でも飛びつくバカ消費者が悪いのか?
文章がめちゃくちゃになってきたので、おしまい。

ちなみに、一升3000円以上は高級酒と思っている貧しい私のイメージする“5000円の酒”は、純米大吟醸、原料米:五百万石〜山田錦、精米:40以上 度数:16〜原酒 こんな感じ。

その後の調査
※FKDインターパーク店36××円、大手リカーショップやまや32××円(下二桁は忘れた)2009.8.2
※2009.12 カインズホーム、きくや、ジョイフル本田(全て宇都宮市内)他で、2980円程度で売られているのを発見。
自分は一切買う気はないが、久保田が欲しい方は特約店にいって、蔵の希望小売価格で買うのが、取り敢えず正解なのだろう。これでは、まんまと蔵の思い通りではないか、あ〜悔しい。
ばからしいので、この調査は終わりにします。


《2009.6.30》
2月から6月末まで飲んだ蔵上位は
--------------------------
島崎酒造 東力士 他  9銘柄
小林酒造株式会社 鳳凰美田 他 6銘柄
菊の里酒造株式会社 大那 4銘柄
惣誉酒造株式会社 惣誉 他 4銘柄
渡辺酒造株式会社 旭興 3銘柄
株式会社松井酒造店 松の寿 3銘柄
株式会社富川酒造店 富美川 他 3銘柄
第一酒造株式会社 開華 他 3銘柄
西堀酒造株式会社 門外不出 3銘柄
--------------------------
棚に並んでいなければ買うことは出来ないわけで、出荷量や評判と概ね比例している。
2月までは、あまりの評判に飲む気にさえならなかった小林酒造・菊の里酒造が、今では結構なお気に入り。ある意味悔しい。


《2009.6.28》
酒を正当に評価する事がこんなに難しいとは。
自分の場合、何かを基準に置かないと評価することができない。
純米酒を基準にすれば吟醸は香りがうるさいし、吟醸を基準にすれば純米酒はどんよりを重く雑味も多い。おまけに温度や肴、体調等で全く違う味・香りになるわけで、本当に難しい。
当初は、どうせ誰も見ないからとその時感じたことをそのまま書いていたが、インターネットも公のメディアである以上、無責任なことは書けない。特に悪い部分を書く場合は、飲んだときの環境・状態を書き添えるのが最低条件と思う。


《2009.6.25》
酒好きのブログに行った。内容は、東京で開催された日本酒イベントの参加報告。それによると東京では毎月おびただしい数のイベントが開催されているらしい。地方の自分としてはうらやましい限り。
各県地酒の組合やイベント運営組織は東京が好きらしい。栃木も2009.4.15に王子で『新酒発表会』を行ったようだ。需要や宣伝効果を考えたら東京でイベントを開催するのが一番効率が良いように思えるが、各県各組織が一斉に集中するわけで、効果はどうなのだろう。
地元はというと、そんなイベントをやっていることはおろか、そんな蔵があることも知らず、せっせと他県の酒や焼酎を飲んでいる。何とも間抜けで滑稽な話。
近年栃木の酒は評価が上がってきているらしいが、肝心の栃木県民は殆ど知らない。
『クチコミ』の効果が見直されてきた昨今、一番身近な地元に知ってもらい底辺を拡大していくのが先決と思うのだが。


《2009.6.6》
今日で最後の買い出し。まずは平山酒造『藤の盛』を仕入れに大田原 道の駅 与一の郷。置いてあるのは本醸造と精米35%の大吟醸。仕方なく大吟醸を購入。
次は小川 白相酒造。ここでも主力ブランド『松の井』は精米35%の大吟醸(純米ではない)しか置いていないとのこと。これも仕方ない。
取りあえずこれで栃木の蔵全制覇(現在も醸しているか不明な数蔵は除く)。
トリは日本酒狂いの切っ掛けとなった『東力士』烏山 島崎酒造。ここはいつ行ってもやさしそうな女将さんが気持ちよく迎えてくれる。さすがに種類も豊富で純米から古酒までなんでも選べる。殆どの物は試飲もできる。
ここでは熟露枯山廃、平成8年仕込み純米大吟醸古酒、大吟醸『恵』購入。
今日も計5本、内大吟醸4本。最後の最後にとんでもない“大人買い”をしてしまった。

※『藤の盛』裏ラベルには純米大吟醸と記されていたが、実はアル添の大吟醸でラベルの貼り間違いとの事でした。実にくだらん。(2009.6.7追記)


《2009.6.4》
2月からの4ヶ月間で飲んだ数は、四合瓶68本(一升瓶も数本含む)+東力士特別純米数本。
一升瓶に換算すると、ひと月あたり8升弱飲んだ計算になる。
一升瓶8本と聞くと多そうだが、1日に直すと約2.6合だから許される範囲…。ん〜少し多いかな。


《2009.6.3》
この4ヵ月で嫌いだった吟醸酒が旨いと思うようになってしまった。その代わり純米酒が重く感じるようになった。しかも開封と同時に吟醸酒は良さそうな部分から探し、純米酒は嫌な部分から探す癖まで付いてしまった。ちょっと反省。


《2009.6.1》
5/31吉井酒造、三福酒造をゲット! 残り2蔵(不明は除く)。週末大田原方面に買い出しに行けば取り合えず終了。


《2009.5.27》
残り7蔵。平山酒造、白相酒造、吉井酒造、三福酒造は入手出来る場所を突き止めた。熊久保酒店、星野酒造、金子酒造の3蔵は現在も醸しているか調査中。
ネット上に名前だけ出てくる蔵は他にも数件あるのだがタウンページに載っていなかったり、銘柄を画像検索しても出てこなかったり、多分廃業または仕込みを休止しているのだろう。


《2009.5.25》
5/23ジャスコ小山店で『雄東正宗』を購入。ここは小山の蔵を中心に品揃え豊富。
FKDインターパーク店も品数を増やしたようで『黒龍』『虎屋』なども並んでいた。
5/24島崎泉治商店、安部酒造店を求めに茂木の蔵へ。安部酒造店は休みで道の駅で購入。
結局先週末も『杉田酒造』『島崎泉治商店』『安部酒造店』『小林酒造』『鳳鸞酒造』『池島酒造』『外池荘五郎商店』7本を購入。いい加減懐が辛い。


《2009.5.16》
名前は良く知っているものの、近所(宇都宮)では殆ど見かけない『燦爛』を探しに芳賀、益子のスーパーマーケットを廻ってみた。
芳賀では『惣誉』が絶大な力を持っているようで、3件歩いたが買えず。その足で多分益子最大の売り場面積であろう『かましん』へ。
益子は『燦爛』外池酒造店の地元、立場逆転と思いきや、なんと惣誉の棚の方が広い。しかも並んでいるのは安価な本醸造を中心に3〜4種類。外池酒造店は観光バスの見学ルートになるくらい立派な蔵。観光客相手に儲けているから、これでいいのだろう…。



河童酒?が飲めるお遊びぐい呑み。3合くらい呑むと微妙に生臭く感じてくる。


《2009.5.15》
綺麗なラベルに惹かれてしまう。味に関係ないとはいえ、嗜好品である以上綺麗に越したことはない。
厚めの和紙風の紙に達筆な筆文字、『鳳凰美田』『大那』『東力士』など、売れている蔵に綺麗なラベルが多い。
いくら旨くてもコート紙に出来合いの文字で印刷されたようなラベルは減点。
自分にとっては裏ラベルも重要で、米、酵母、水、杜氏から日本酒度など細かな数字まで書かれていると嬉しくなり、つい買ってしまう。


《2009.5.14》
まだ50種類程度だが、精米歩合50%前後の酒には概ね合格点を付けている。
精米歩合60〜70%程度になると、重いと感じたり、要らない臭いを感じるケースが多くなるようだ。


《2009.5.13》
自分の文章力・表現力の無さを改めて思い知った。まず句読点の打ち方が下手。
また、文章をブツブツに区切ってしまい、まるでプロジェクトXのナレーションのようだ。
小学校の作文の時間さぼっていたのが原因か。困った。


《2009.5.11》
2月から現在まで大吟醸3種類、吟醸23種類、純米(特別純米含む)24種類、その他3種類を呑んできた現在の印象。
大吟醸は自分には無関係の分野。
吟醸酒であれば気になるほどの吟醸香もなく、要らない臭いを感じて最後まで飲みきれなかった物は一品だけであった。
純米酒は、安価で余計な香りもなく当たれば儲け物なのだが、吟醸酒に比べると良くも悪くも日本酒っぽくどんよりと重い。そして要らない臭いを感じさせる物も明らかに多くなる。
初めて呑む銘柄は吟醸酒が正解かもしれない。



益子焼 “酔っぱらい”には欠かせない『穴』が空いたお遊び猪口。注がれたら穴のラインまで飲まないと手を放すことができない。


《2009.5.10》
5/9以前から気になっていた、栃木県庁近く『酔心』で呑んだ。料理は、品数少ないもののほぼ合格点。
栃木から全国まで相当な数の地酒が並んでいる。金があれば3日間くらい泊まり込みで呑みたい。
ただし、最少単位が四合瓶なので種類が呑めない。今後量り売りしていくつもりはないかと女将さんに伝えたところ「開封して日数が経った物は出せない」とのこと。
きき酒の達人相手でもなければ、温度管理され紫外線も入り込まない冷蔵庫内保存、自分のような者には全く分からない。というか、そんな物は誤差の範囲。
旨い状態で呑ませたいという心遣いは嬉しいが、何種類も飲ませていただく方がその何倍嬉しいか。火入れしたもの限定でもいいので、ぜひ検討していただけないものか。


《2009.5.9》
3ヵ月が経過した現在、飲んだ酒は50種類を越えた。本数はほぼ予定通り。
困ったのは四合瓶中心に買ったこともあり単価が1.7倍、今まで2200円/升だったのが3750円/升に跳ねあがってしまった。辛い。


《2009.5.8》
栃木には約40件の酒蔵があるらしい。
宇都宮市の『淀川酒店』『目加田酒店』、近所のスーパー等で購入していたが、25蔵を越えたあたりから入手出来ない蔵が増えてきた。
そんなわけで、蔵に直接伺ったり、その近所の酒屋さんを廻ることにした。
GW中には、さくら市氏家の『滝澤酒店』、栃木市の『早川酒店』、今市市の蔵『株式会社渡邊佐平商店』他数件。
そんななか、ある酒店のご店主から嬉しい話を伺った。近年、鑑評会においても強烈な香りの大吟醸は減ってきているとのこと。

《2009.4.8》
当初は、腐りきった感覚を総動員、きき酒のまねごとをして無理やりコメントを書いていたが、やはり状況で毎回印象が違う。
こんな状態のヤツに不味いと言われた酒蔵はたまったもんじゃない。そんなわけでコメントするのは止めにした。
ただ、自分にはどうしても生理的に受け入れることの出来ない妙な臭いの酒が存在する。『米臭い・妙な発酵臭・すえた臭い・口に入れると思わず吐き出したくなる』上手く説明できないのだが、こんな感じ。主観的で何の根拠もないので大変申し訳ないとは思うのだが、このように感じてしまった酒は△とさせていただいた。また、明らかにコストパフォーマンスが低いもの、売り方が変だぞと感じてしまった物も△とさせていただいた。


《2009.3.28》
『割水』という飲み方があるらしい。方法は何のことはないただの水割。
良いことを知った。これで原酒も辛くない。 


《2009.3.20》
淡麗・濃醇、甘い・辛い、と言ってもその差は微妙。自分の場合、3〜5品並べて比較しないと判らない。1品だけで飲んだ場合『日本酒だ〜旨いな〜』程度の感想しか出てこない。温度・肴・体調等で甘かったのが辛く感じたり、ほのかな香りだったのが不快な臭いに感じたり、その時の気分だけでも全く別物に感じたりする。これを文章にするのは非常にむずかしい。
気の利いた言い回しでエピソードを交えながら、きっちりと酒を紹介している酒好きのブログに行ったりすると、その味覚・嗅覚・表現力、そしてこんな酒だと言い切ってしまう思いっきりの良さに敬服する。


《2009.2.27》
 食い物は、3ヶ月前に食った『からすみ』の味をしっかり覚えてるし、3年前に食べたインド鮪さえ覚えている。この味は3年後でも多分忘れてないと思う。上手い物に当たると一生分買い溜めしたくなる。
その点、酒はというとこういった感動はない。上手いと思っても決して一生飲んでいたいとは思わないし、買い溜めもしたくない。翌日には印象も薄れてしまう。
これって脳みそに、生きていく上で絶対に必要な『栄養素』としてインプットされるか、飲むとバカになり体を壊す『毒』としてインプットされるかの差なのではないだとうか。
何の根拠もないし専門家には笑われるかもしれないけど、そんな気がする。まあ、どうでもいいか。


《2009.2.20》
どうしても臭くて飲めない酒は、日光・吉田屋の塩ようかんをつまみに飲む。
その時はたまたまつまみが無く、そんな酒と合わせてみたところ変な甘さや臭みを見事に消し去って“淡麗辛口”に仕上げてくれた。近所の“酔っぱらい”には「酒の味が分からなくなる」と邪道扱いされるが、好きな物で臭い酒が旨くなるのだから文句はあるまい!

※以前は『開華みがき』と同じような笹の葉風の包装紙だったのだが、何だこの箱は? つまらん。実につまらん!

《2009.2.10》
最近の4年間に限っていえば東力士特別純米を月6升飲み続けてきた。
4年間で288升。これをもし四合瓶で全て違う銘柄を飲んだとしたら720種類。
なぜ頑なに東力士を飲み続けたのか、今非常に後悔している。
そんな訳で2009年2月、取りあえず栃木の『純米・純米吟醸』を中心に飲みあさることにした。

なぜ大吟醸や本醸造ではなく『純米・純米吟醸』なのかというと、
まず大吟醸は貧乏人には全く無関係。3000円/一升以下でないと辛い。
それと吟醸香が苦手で、キンキンに冷やした精米歩合40%なんてものは、口を近づけただけで咳き込みそうになる。お前如きに評価されたくないと酒蔵に突っ込まれそうだが、鑑評会用に造られた吟醸香プンプンの大吟醸など完全にアウト。そもそも現実的に庶民が手にすることの出来ない酒で賞を争って何になるのだろう。もし金賞でも取ろう物なら米・酵母から仕込みまで全く関係のない酒に『金賞受賞』などのラベルを貼って売る。ん〜解らない。

また、スーパー等で見かける精米歩合の記載がない『お米だけで造った酒』や大手酒造会社の一升1,000円程度で売られている本醸造も飲めない。とにかく自分には合わない。口に含んだ瞬間、ムッとくる妙な臭みが広がり思わず吐き出しようになる。米臭いというか何とも嫌な発酵臭。精米段階で大量に残ったタンパク質がいたずらしているのか。また、何やら『液化仕込み』という製法があるらしいが、これの悪い部分が出てきているのか。この辺の臭い・仕込み法に詳しい方、ご教示ください。
居酒屋さんで徳利に入って出てくるのは、大部分がこのような安価タイプ。もし二十歳になって初めて飲む日本酒がこれだったら、生理的に「日本酒は無理」と思ってしまうのではないだろうか。結果、日本酒は臭いなどと触れまわる“焼酎飲み”の出来上がり。自業自得か。

それと、無濾過生原酒も苦手。独特の照り、甘み、色、滓、ついでにキンキンの冷とくれば飲み込むのが辛い。また、自分の飲みやすいと思う度数は15〜16、対して原酒は17〜19度、たかだか2〜3度の違いだがこれが辛い。
苦手なのだから買わなければ良いのだが、四合瓶で綺麗なラベルが貼られた物はこのタイプが多かったりする。これに釣られてつい買ってしまう。

そうそう、ダメなものをもうひとつ。
大吟醸だろうが奇妙な醸造酒だろうが、旨かろうが不味かろうが「わ〜飲みやすい〜」「普段日本酒を飲まないけど、これは飲める」などと言ってしまうやつ。普段飲まないのだから基準がない、こんな言葉しかでないのも仕方ないかとも思うが…。そもそも、横にいながらそんな物を飲ませてしまった私がダメです。




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